vol.2 「理念」
私が教師塾で学んだ大きなことに、「理念」を学んだということがあります。
それまでは「理念」という言葉は知っていても、「難しそうだな」「そんな言葉よりも、もっと他にやることあるんじゃないの?」と思っており、教師には関係ないと感じていました。
しかし、実は「理念」とはリーダー、指導者に一番大切な物なのだったのです。
理念とはその人が考える、「思考・行動・判断」などの軸になる部分です。 理念を持っていない場合、その時々で行動や判断の軸がぶれるので、指導が浅くなり、部下の信頼を得ることもできません。
私が教師時代に作成した「教育理念」をご覧ください。女子陸上部教育理念
この「理念」をもとに私は「クラブ経営」を進めていました。
クラブの生徒はもちろん、その保護者・そして周りの先生方にも配布し、私の理念を浸透させていったのです。
結果を出すには、厳しい指導も必要になります。
その際に大切なのは「思い」を持っているかどうかです。
そこで、しっかりとした「理念」を持っていれば、迷いがない指導ができ、説得力が伴います。受け入れる側も、事前に「理念」を共有していますので、納得して指導を受け入れやすくなります。
例えば、なぜ「あいさつをするのか?」という問題に当たった時、先程みなさんにご覧いただいた「教育理念」に沿って指導をするとこのようになります。
「あいさつをすることによって、心をきれいにしすさみを無くすことが大切。そしてそのあいさつが、他のみんなの見本になり、学校をイキイキ元気にし、地域も明るくできる」
「だから私たちは、挨拶一つとっても「学校を元気にするんだ!」「地域を明るくするんだ!」という気持ちをもって行動していくことが大切なんだ」
という説得力のある指導ができます。
「理念」を持つことで、苦しい場面、厳しい場面を乗り越えていくことができるのです。
そして、誰もが「理念」は持っているのです。
理念とは経営者やリーダーだけのものではありません。
部下がいる方はもちろん、家族でも「家族経営」、学校の先生であれば「学級経営」など、経営を行うところでは必ず「理念」が必要です。
「部下に立派に育ってもらい、会社を引っ張ってもらう人材に成長して欲しい!」
「明るく、元気な家族にしたい!」
「みんなが仲良く過ごせるクラスにしたい!」
そんな想いがみなさんあると思います。
それが「理念」になります。
難しく考える必要はありません。
そして、難しい必要もありません。
「ディズニーランド」などで、誰もが知っている「ウォルト・ディズニー社」。
その会社の経営理念はとてもシンプルでわかりやすくなっています。
・皮肉な考え方は許されない。
・一貫性と細部にあくまでもこだわる。
・創造性、夢、想像力を活かして絶えず進歩する。
・ディズニーの「魔法」のイメージを徹底的に管理し、守る。
・「何百万人という人々を幸せにし」、「健全なアメリカの価値観」を讃え、はぐぐみ、広める。
誰が読んでもわかりやすいですよね。
でも、「ディズニー」をとてもよく表している言葉でもあると思いませんか。
このように、みなさんの持っている「想い」を「理念」として形にすること。
これがとても大切です。
そして、チーム全員でその「理念を共有」すること。
それによって、大きな成長を図ることができるのです。
理念の作成方法は、メールマガジンやコラムにてご紹介していきますので、ぜひ挑戦してみてください!
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