リーダーとして知っておくべき“人を知る5つの視点”

2016年3月29日

・リーダーとして、「人を見る目」を持っておくことはとても重要。

・物事を見るには「基準」や「視点」が必要。

・人を知るための”5つの視点”とは。

リーダーとして「人を見る目」を持っておくことはとても重要

リーダーは、チームのメンバーを新しく採用したり、リクルーティングしたりする場面で、その人を「見る目」を持っておくことが非常に重要です。

チームをいかに一生懸命に育ててきても、場の空気を乱す人が一人入ってきただけで、チームは一気に悪い方向へ向かってしまうこともあります。

逆に、良いメンバーが入ってくれれば、それだけでも一気にチームのムードが改善され、成果に結びつくことがあります。

あるいは、“仕事でお付き合いしていこう”、“信頼できる人かを見極めたい”という場面も多くあるはずです。

ただ、ここで多くの方が口にするのが、「人を見極めるのが難しい」ということ。

「直観」というのも、悪くないですが、大事な判断がそれだけでは非常に不安になりますね。

チームを成長させ、成果に導くリーダーとして、「人を見る目」を、ぜひ養うことが大事になるのです。

 

物事を見るには「基準」や「視点」が必要

 

何か、人や物事を見る際に、非常に上手に判断される人がいます。

その人達は、何が違うのか。

それは“「見る視点(基準)」を持っている”ということ。

「何となく見ない」というのは、物を見る際に非常に重要な視点になります。

見る「視点」や「基準」があるからこそ、大事な“判断”が可能になるのです。

成果を出せる人は“自分自身の見る「視点」を持っている”これが非常に重要なポイントなのです。

 

人を知るための”5つの視点”とは

ではここで、「人を知るための”5つの視点”」をお伝えしたいと思います。

教育の大家である「森信三」先生は、

昔から、「その人を知らんと欲せば、まずその友を見よ」と言われているのも、大なる真理があると思うのです。
ついでながら、人を知る標準としては、
第一には、それがいかなる人を師匠としているか、ということであり、
第二には、その人がいかなることをもって、自分の一生の目標としているかということであり、
第三には、その人が今日までいかなる事をして来たかということ、すなわちその人の今日までの経歴であります。
そして第四には、その人の愛読書がいかなるものかということであり、
そして最後がその人の友人いかんということであります。
大よそ以上五つの点を調べたならば、その人がいかなる人間であり、将来いかなる方向に向かって進むかということも、大体の見当はつくと言えましょう。

と、仰っています。

森信三先生は「人物を知る5つの標準」と仰っていますが、私もこの“5つの視点”が、その人を知る非常に重要なポイントだと考えています。

 

“いかなる人を師匠としているか”

第1に、その人の師匠を知ることは非常に重要です。

人は誰から学ぶかによって、大きな影響を受けます。

その人の価値観や取り組む姿勢なども、師匠から大きな影響を受けているのです。

また、「良いコーチは、自分にコーチを付けている」という言葉もある通り、常に学ぶ姿勢があるかどうかも大切なのです。

 

“いかなることをもって、自分の一生の目標としているか”

第2に、人生のミッションを知ることで、その人が今後どうしていきたいのか。どうするのかが分かります。

人生をかけてでも、取り組みたい、成果を出したいことは一体何なのか。

その人の“生き方”を知ることも大切です。

 

“今日までいかなる事をして来たか”

第3には、ここまでの実績・実践になります。

いかに良いことを言っていても、何もしていない、行動していないようでは非常に厳しいです。

人生の目標に対して、今まで一体何をしてきたのかを、知ることも重要です。

 

“愛読書がいかなるものか”

第4に、その人の愛読書を知ることです。

どんな本を普段から読んでいるのか、学んでいるかを知ることで、何を目指し、どうしたいのかを知ることができます。

 

“その人の友人いかん”

最後に、その人の友人を知ることです。

誰と付き合っているのかは、その人を作る大きな要素となります。

人は環境に大きく影響をうける生き物でもありますので、周りの友人などを知ることも非常に重要です。

逆に言えば、上記の”5つの視点”を意識して行動していくことで、目指すべき人材に成長することができます。

 

・良い師匠を持ち

・人生のビジョンを描き

・日々の行動に落とし込み

・良書を読み

・切磋琢磨できる友人と付きあう

 

ことで、皆さんが目指すべき“リーダー像”により近づくことができるようになるのです。

人を見る視点は、言い換えれば「自分自身を成長させる視点」でもあるのです。

 

今回の“5つの視点”を意識し、最高のチームを創り上げるリーダーとして、成長していきましょう!