・リーダーとして、「人を見る目」を持っておくことはとても重要。
・物事を見るには「基準」や「視点」が必要。
・人を知るための”5つの視点”とは。
リーダーとして「人を見る目」を持っておくことはとても重要
リーダーは、チームのメンバーを新しく採用したり、リクルーティングしたりする場面で、その人を「見る目」を持っておくことが非常に重要です。
チームをいかに一生懸命に育ててきても、場の空気を乱す人が一人入ってきただけで、チームは一気に悪い方向へ向かってしまうこともあります。
逆に、良いメンバーが入ってくれれば、それだけでも一気にチームのムードが改善され、成果に結びつくことがあります。
あるいは、“仕事でお付き合いしていこう”、“信頼できる人かを見極めたい”という場面も多くあるはずです。
ただ、ここで多くの方が口にするのが、「人を見極めるのが難しい」ということ。
「直観」というのも、悪くないですが、大事な判断がそれだけでは非常に不安になりますね。
チームを成長させ、成果に導くリーダーとして、「人を見る目」を、ぜひ養うことが大事になるのです。
物事を見るには「基準」や「視点」が必要
何か、人や物事を見る際に、非常に上手に判断される人がいます。
その人達は、何が違うのか。
それは“「見る視点(基準)」を持っている”ということ。
「何となく見ない」というのは、物を見る際に非常に重要な視点になります。
見る「視点」や「基準」があるからこそ、大事な“判断”が可能になるのです。
成果を出せる人は“自分自身の見る「視点」を持っている”これが非常に重要なポイントなのです。
人を知るための”5つの視点”とは
ではここで、「人を知るための”5つの視点”」をお伝えしたいと思います。
教育の大家である「森信三」先生は、
昔から、「その人を知らんと欲せば、まずその友を見よ」と言われているのも、大なる真理があると思うのです。
ついでながら、人を知る標準としては、
第一には、それがいかなる人を師匠としているか、ということであり、
第二には、その人がいかなることをもって、自分の一生の目標としているかということであり、
第三には、その人が今日までいかなる事をして来たかということ、すなわちその人の今日までの経歴であります。
そして第四には、その人の愛読書がいかなるものかということであり、
そして最後がその人の友人いかんということであります。
大よそ以上五つの点を調べたならば、その人がいかなる人間であり、将来いかなる方向に向かって進むかということも、大体の見当はつくと言えましょう。
と、仰っています。
森信三先生は「人物を知る5つの標準」と仰っていますが、私もこの“5つの視点”が、その人を知る非常に重要なポイントだと考えています。
“いかなる人を師匠としているか”
第1に、その人の師匠を知ることは非常に重要です。
人は誰から学ぶかによって、大きな影響を受けます。
その人の価値観や取り組む姿勢なども、師匠から大きな影響を受けているのです。
また、「良いコーチは、自分にコーチを付けている」という言葉もある通り、常に学ぶ姿勢があるかどうかも大切なのです。
“いかなることをもって、自分の一生の目標としているか”
第2に、人生のミッションを知ることで、その人が今後どうしていきたいのか。どうするのかが分かります。
人生をかけてでも、取り組みたい、成果を出したいことは一体何なのか。
その人の“生き方”を知ることも大切です。
“今日までいかなる事をして来たか”
第3には、ここまでの実績・実践になります。
いかに良いことを言っていても、何もしていない、行動していないようでは非常に厳しいです。
人生の目標に対して、今まで一体何をしてきたのかを、知ることも重要です。
“愛読書がいかなるものか”
第4に、その人の愛読書を知ることです。
どんな本を普段から読んでいるのか、学んでいるかを知ることで、何を目指し、どうしたいのかを知ることができます。
“その人の友人いかん”
最後に、その人の友人を知ることです。
誰と付き合っているのかは、その人を作る大きな要素となります。
人は環境に大きく影響をうける生き物でもありますので、周りの友人などを知ることも非常に重要です。
逆に言えば、上記の”5つの視点”を意識して行動していくことで、目指すべき人材に成長することができます。
・良い師匠を持ち
・人生のビジョンを描き
・日々の行動に落とし込み
・良書を読み
・切磋琢磨できる友人と付きあう
ことで、皆さんが目指すべき“リーダー像”により近づくことができるようになるのです。
人を見る視点は、言い換えれば「自分自身を成長させる視点」でもあるのです。
今回の“5つの視点”を意識し、最高のチームを創り上げるリーダーとして、成長していきましょう!