チームが崩壊へ向かう、危険な4つの兆候

2016年11月2日

・組織が崩壊へ向かうには“兆候”がある。

・リーダーが気を付けるべき「4つの兆候」とは。

・組織を進化、成長させるためのリーダーの姿勢。

 

 

・組織が崩壊へ向かうには“兆候”がある

 

「なんかおかしいな…」

「どうも上手くいっていない…」

組織の中で、上記のように感じることはありますか?

 

リーダーである、あなたが感じているのであれば、組織は“健全な状態”です。

本来、リーダーというのは、チームのメンバーが感じないような危険や問題点を先に察知し、手を打つのがリーダーの仕事だからです。

 

しかし、上記のような“嫌な感じ”をメンバーが感じているのに、リーダーが感じていない場合はどうでしょうか。

それこそが、組織が崩壊へ向かう危険な兆候なのです。

 

私が多くの職場や学校、クラブなどに足を運ぶ中で、崩壊に向かっている組織に“共通の課題”があります。

それは、“リーダーが育たない”ということです。

 

人が成長するには「学習」「変化」が必要です。

正しい原理・原則を学び、自分自身を変化させていく。

それが“リーダー育成”に、繋がっていくのですが、危険な組織ではこれができていないのです。

 

専門的には「学習障害」が起きていると言いますが、組織として問題がある状態なので、人が活き活きと働くことができなくなってしまうのです。

 

・リーダーが気を付けるべき「4つの兆候」とは

 

組織が「学習障害」を起こすと、特徴的な「4つの兆候」が現れます。

マサチューセッツ工科大学のオットー・シャーマー博士は「学習障害」が起こる4つの兆候を以下の図で表しています。

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上記のような状態が洋行している組織では、人は都合が悪いことは見なくなったり、聴かなくなったりしてしまうのです。

 

もし、リーダーがそのような状態であればどうでしょうか。

メンバーは、

「あの人には言っても無駄だ」

「何を言っても変わらないから言うのをやめよう」

という“諦めムード”であふれ、誰も本音を言わなくなってしまいます。

 

そんな状況を思い浮かべることはないですか?

たぶん、多くの組織で多かれ少なかれ行われてしまっている状況なのではないでしょうか。

 

“本音を言わない”というのは、組織にとって非常に怖いことです。

「何かおかしい」

「どうも変な感じがする」

ということを、素直に口に出せるかどうかは、健全な組織を作るために、非常に大事なポイントなのです。

 

組織にとって一番怖いことは、リーダーが「裸の王様になる」ことなのです。

 

・組織を進化、成長させるためのリーダーの姿勢

 

では、上記のような危険な組織にならず、活き活きとメンバーが活動し、人が育つ健全な組織にするには、リーダーはどうすれば良いのでしょうか。

それは「安全な場」を作ることです。

 

誰でも、どんな意見や感想でも言い合うことができる。

特に、リーダーが耳の痛いことを言ってくれる組織は非常に素晴らしいと思ってください。

 

皆さんのチームでは、メンバーが意見を言ってくれるでしょうか。

そんな風通しの良い組織であることが、健全な組織の必要な条件であり、リーダーが育つ条件なのです。