・組織のパフォーマンスは”関係性”がカギを握っている。
・リーダーとして、チームのメンバーに行うのは“関係性の改善”から。
・関係性を良くするために必要な「2つの姿勢」
・組織のパフォーマンスは”関係性”がカギを握っている。
「言った通りにやってくれない」
「どうして文句ばかりなんだ」
こんな思いをしているリーダーの方は多いかもしれません。
目標があり、どうすれば達成できるかの道筋も示した。
数字や根拠も明確だし、これで上手く行かないわけがない。
でも、結果は散々。
“笛吹けども踊らず”
という思いをしているリーダーに、本当に多く出会います。
ここで大切なことは、人は“正論だから動くわけでは無い”ということ。
当たり前ですが、人はロボットではありません。
しかし、上手く行かないリーダーに限って、チームのメンバーを「ロボット」や「駒」と“勘違い”している人も多いのです。
人は“感情”の生き物です。
「このリーダーの言うことは聞きたくない」
「この人のためには行動したくない」
と思えば、本気で行動することは無理なのです。
リーダーとして、チームをまとめ、成果へアプローチしようと思えば、まずやるべきことは“チームのメンバーとの関係性を構築する”ことなのです。
・リーダーとしてメンバーに行うのは“関係性の改善”から。
上記の図は、マサチューセッツ工科大学の教授ダニエル・キム博士が提唱した、「組織の成功循環モデル」と言います。
多くの場合、「結果の質」のフォーカスしてコミュニケーションが行われます。
「先月の結果はどうなっているんだ!」
「どうして達成できなかったんだ!」
など、結果についてのみコミュニケーションが行われるのですが、当然ながら、いい関係にはなりません。
“また、同じこと言ってるよ”
と、リーダーとの関係性が悪くなってしまうのです。
その後、ただ頭ごなしに言われても、チームのメンバーはこう思ってしまいます。
“そこを何とかするのがリーダーの仕事だろ”
“そもそも人数足らないんだよ”
など、マイナスな思考にしかならず、当然、行動の質も高まらないので、結果も出ないのです。
そして、また会議で怒られ・・・という悪いサイクルがどんどん回ってしまい“ドツボ”に嵌ってしまうのです。
こうやって、どうしようもなくなってしまっているリーダーを、本当に良く見ます。
だからこそ、私たちが重要視しするのは「関係性」なのです。
関係性の質を向上するからこそ、
「リーダーが言うならやってみよう!」
「あの人が言うなら、ここは頑張らないとな!」
と、前向きな思考で行動でき、当然、行動の質も高まるので、結果の質も高まっていくのです。
関係性の質を向上する。
ここがリーダーがチームを良くしていくための、大きなポイントになるのです。
・関係性を良くするために必要な「2つの姿勢」
とは言え、何から行えば「関係性の質」を向上させられるのか、悩む人もいると思います。
ここで大切なことは、「感謝」と「謝罪」の2つの姿勢なのです。
多くのリーダーを見ていて、一番の落とし穴は「俺の言うことを聞いていればいいんだ」という“傲慢な姿勢”です。
チームのメンバーは、あなたのリーダーの姿勢をとても良く見ています。
あなたがどんなことを思い、何を大切にし、どういう行動を取っているのか。
ほとんどの場面を見て、あなたを評価し、信頼できるかを見極めているのです。
実は評価するのはリーダーであるあなたでは無く、チームのメンバーなのです。
先にも書いたように、人は感情の生き物です。
「このリーダーについていこう!」
と思えない限り、チームが活性化し、成果を出すことは難しいのです。
そこで大切になるのが「感謝」と「謝罪」です。
“いつもありがとう”
“本当に頑張ってくれているな”
という、“労い”や“思いやる”言葉をきちんと伝えているでしょうか。
言葉ももちろん、行動などで「感謝の気持ち」示すことも重要です。
さらに、間違っていることを認める姿勢。
“今まで言い過ぎて申し訳ない”
“説明も足らず、ただやらせていてばかりで済まなかった”
リーダーだから、威張っていればいいという姿勢では、誰もついてきません。
非を認め、きちんと謝罪する姿勢に触れた時に、チームのメンバーも、「私も気持ちを入れなおして頑張ります」という感情に変化していくのです。
リーダーだからこそ、「感謝」と「謝罪」の姿勢は常日頃から気を付けることが何より重要です。
関係性の質を向上することから、チームは劇的に変化していきます!