チームのメンバーとの”関係性”を劇的に改善する「2つの姿勢」

2016年4月21日

・組織のパフォーマンスは”関係性”がカギを握っている。

・リーダーとして、チームのメンバーに行うのは“関係性の改善”から。

・関係性を良くするために必要な「2つの姿勢」

 

・組織のパフォーマンスは”関係性”がカギを握っている。

 

「言った通りにやってくれない」

「どうして文句ばかりなんだ」

こんな思いをしているリーダーの方は多いかもしれません。

 

目標があり、どうすれば達成できるかの道筋も示した。

数字や根拠も明確だし、これで上手く行かないわけがない。

でも、結果は散々。

 

“笛吹けども踊らず”

という思いをしているリーダーに、本当に多く出会います。

 

ここで大切なことは、人は“正論だから動くわけでは無い”ということ。

当たり前ですが、人はロボットではありません。

しかし、上手く行かないリーダーに限って、チームのメンバーを「ロボット」や「駒」と“勘違い”している人も多いのです。

 

人は“感情”の生き物です。

「このリーダーの言うことは聞きたくない」

「この人のためには行動したくない」

と思えば、本気で行動することは無理なのです。

 

リーダーとして、チームをまとめ、成果へアプローチしようと思えば、まずやるべきことは“チームのメンバーとの関係性を構築する”ことなのです。

 

・リーダーとしてメンバーに行うのは“関係性の改善”から。

Microsoft PowerPoint - プレゼンテーション1

 

上記の図は、マサチューセッツ工科大学の教授ダニエル・キム博士が提唱した、「組織の成功循環モデル」と言います。

多くの場合、「結果の質」のフォーカスしてコミュニケーションが行われます。

「先月の結果はどうなっているんだ!」

「どうして達成できなかったんだ!」

など、結果についてのみコミュニケーションが行われるのですが、当然ながら、いい関係にはなりません。

“また、同じこと言ってるよ”

と、リーダーとの関係性が悪くなってしまうのです。

その後、ただ頭ごなしに言われても、チームのメンバーはこう思ってしまいます。

“そこを何とかするのがリーダーの仕事だろ”

“そもそも人数足らないんだよ”

など、マイナスな思考にしかならず、当然、行動の質も高まらないので、結果も出ないのです。

そして、また会議で怒られ・・・という悪いサイクルがどんどん回ってしまい“ドツボ”に嵌ってしまうのです。

 

こうやって、どうしようもなくなってしまっているリーダーを、本当に良く見ます。

だからこそ、私たちが重要視しするのは「関係性」なのです。

 

関係性の質を向上するからこそ、

「リーダーが言うならやってみよう!」

「あの人が言うなら、ここは頑張らないとな!」

と、前向きな思考で行動でき、当然、行動の質も高まるので、結果の質も高まっていくのです。

 

関係性の質を向上する。

ここがリーダーがチームを良くしていくための、大きなポイントになるのです。

 

・関係性を良くするために必要な「2つの姿勢」

 

とは言え、何から行えば「関係性の質」を向上させられるのか、悩む人もいると思います。

ここで大切なことは、「感謝」と「謝罪」の2つの姿勢なのです。

 

多くのリーダーを見ていて、一番の落とし穴は「俺の言うことを聞いていればいいんだ」という“傲慢な姿勢”です。

 

チームのメンバーは、あなたのリーダーの姿勢をとても良く見ています。

あなたがどんなことを思い、何を大切にし、どういう行動を取っているのか。

ほとんどの場面を見て、あなたを評価し、信頼できるかを見極めているのです。

 

実は評価するのはリーダーであるあなたでは無く、チームのメンバーなのです。

 

先にも書いたように、人は感情の生き物です。

「このリーダーについていこう!」

と思えない限り、チームが活性化し、成果を出すことは難しいのです。

 

そこで大切になるのが「感謝」と「謝罪」です。

“いつもありがとう”

“本当に頑張ってくれているな”

という、“労い”や“思いやる”言葉をきちんと伝えているでしょうか。

言葉ももちろん、行動などで「感謝の気持ち」示すことも重要です。

 

さらに、間違っていることを認める姿勢。

“今まで言い過ぎて申し訳ない”

“説明も足らず、ただやらせていてばかりで済まなかった”

リーダーだから、威張っていればいいという姿勢では、誰もついてきません。

非を認め、きちんと謝罪する姿勢に触れた時に、チームのメンバーも、「私も気持ちを入れなおして頑張ります」という感情に変化していくのです。

 

リーダーだからこそ、「感謝」と「謝罪」の姿勢は常日頃から気を付けることが何より重要です。

関係性の質を向上することから、チームは劇的に変化していきます!