リーダーシップに不可欠!メンバーを行動に導く“質問力”

2015年1月16日

・人は“教えられた時”では無く、“気づいた時”に行動に移す。

・質問には、“関係性”が重要

・“気付き”を生み、行動に導くための質問の5ステップ

人は“教えられた時”では無く、“気づいた時”に行動に移す

リーダーは、

どうしても“指示”や“アドバイス”が多くなってしまいますが、

実は、

伝えれば伝えるほど、

人は行動に移さなくなってしまう場合もあるのです。

 

「多くの情報があれば、大丈夫なはず!」

と思っていても、

情報があれば、あるほど、

「で、結局どうしたら良いの?」

となってしまい、行動に移せないことは良くあることです。

 

実は、

人が行動に移せないのは

「“何をすれば良い”のかが分からない」

のでは無く、

「“何が問題”なのかが分からない」

のです。

 

質問によって、頭の中を整理し、

“気付き”を与えることが、

リーダーにとって、大事な関わりなのです。

 

 

質問には“関係性”が重要。

とはいえ、

ただ、質問をすれば、良いのではありません。

質問を効果的にするには、

相手との“関係性”が、とても重要です。

 

そもそも相手から“信頼”されていなければ、

どんな質問のスキルを使ったとしても、

相手は本当のことを話してはくれません。

 

相手から信頼される関係性を

「ラポール」

といいます。

安心してコミュニケーションを取れる状態のことをいいます。

 

ラポールを構築するには、

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・相槌を打つ(なるほど、ええ、そうなんですね、など)

・相手のペースを合わせる(早口、ゆっくり、声が大きい、小さい、など)

・相手に期待する(興味をもつ、できるはずだと信じる、など)

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という姿勢を意識することで、

相手との距離が縮まり、質問の効果が高まっていきます。

 

“気付き”を生み、行動に導くための質問の5ステップ

“気付き”を生み、行動に導くための質問には、

「5つのステップ」

があります。

 

1.問題の“入り口”を探す

その人が、何について悩んでいるのか。

何を解決したいのかの“入り口”を知ることが質問の第一歩です。

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「どうして、その話をしたいのですか?」

「なぜ、〇〇について困っているのですか?」

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など、最初の“入り口”を探しましょう。

 

その際に、表情や声のトーンなど、

“ノンバーバルコミュニケーション”と呼ばれる、

声や表情を見逃さないことが大事です。

 

言葉では、

「〇〇について、話したいです」

と言っていても、

内心は違う場合もあるのです。

 

その、深い悩みを引き出すためにも、

声や表情などは、常に見逃さないようにしましょう。

 

2.理想とする“ゴール”を確認する。

その人が悩んでいる、解決したい“問題”について、

「理想とする“ゴール”」

を確認します。

 

問題が同じように見えても、

“理想とするゴール”は人によって違います。

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「今困っていることが、どうなったら安心できますか」

「どんな結果になったら満足できますか」

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と、その人の“理想とするゴール”を聞いていきます。

 

この時に大事なことは、

“具体的にする”

ということです。

 

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・数値化したり(何%、何円、何回など)

・特別な場合を聞いたり(〇〇に限っていうと、この場合はなど)

・根拠を聞いたり(なぜ、どうしてなど)

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理想とするゴールが鮮明に、イメージできるように質問をしていきます。

 

3.理想とするゴールに必要な情報を集める

ゴールが明確になれば、

そのために必要な情報を集めます。

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・時間に関すること(期限、タイミング、使える時間など)

・人に関すること(協力者は、連絡すべき人は、カギになる人はなど)

・お金に関すること(費用は、使えるお金はなど)

・知識やスキルに関すること(資格は、使える経験は、何を学ばなくてはいけないかなど)

・長所や短所に関すること(得意分野は?苦手で頼んだ方がいいところは?など)

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というように、

必要な情報を、できるだけ集めていきます。

ここが一番時間がかかるステップです。

 

そして、

情報を聞き出したら、

「優先順位」

を決めてもらいます。

情報には、

大事なものもあれば、できたらやろうぐらいのものもあります。

 

その優先順位を明確にすることが大切です。

 

4.理想のゴールを実現するための“解決策”を考える

理想のゴールと、

そのための情報を聞き出したら、

「解決策」

を考えます。

 

ポイントは、

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・本人が考える「解決策」

・リーダーがサポートできるヒントなど

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の2つの視点が大切です。

 

まずは、

本人にどんな解決策があるかを考えてもらいましょう。

 

先ほどのステップで、

しっかりと情報を聞き出せていれば、

本人もいくつかの解決策を思いつくはずです。

 

その解決策に、

リーダーである皆さんの知識や経験を組み合わせることで、

効果的な解決策が生まれる可能性があります。

 

リーダーは、

ここまでじっくりと質問を繰り返し、

相手のことを知るからこそ、

リーダーである、

あなたの持っている知識や経験が生きてくるのです。

 

5.本人の「覚悟」を確認する

解決策も決まったら、

あとは、本人の「覚悟」を確認するのみ。

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「この解決策で理想のゴールに辿り着けそうですか?」

「実行しようと思いますか?」

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この質問に、相手が

「はい」

と答えた時から、全ては始まります。

 

この「覚悟」を確認することで、

相手は“一歩”踏み出すことができるのです。

 

リーダーは、

5つの質問のステップを意識して、

チームのメンバーに関わっていくことが大切です。

 

ほとんどのリーダーが“話しすぎて”います。

相手の思いを聞くことで、未来は変わっていきますからね。