・人は「何を」するかでは無く、「何のために」するのかを求めている。
・人は感情や使命感によって、判断を下している。
・リーダーは“何のために”を伝え続けることで、チームを動かす力となる。
・人は「何を」するかでは無く、「何のために」するのかを求めている。
「今期の目標は、売上2億5000万だ!」
「今月は、新規開拓30件を目指そう!」
このような目標設定は、どこの職場でも行われていると思います。
人が行動し、成果を出すには「ゴールセッティング」が重要であると多くの方が考えていることでしょう。
しかし、
目標をただ立てても、チームのメンバーが「思ったように行動してくれない」と感じているリーダーは多いのではないでしょうか。
それではなぜ、メンバーは行動に移さないのか。
そこには、リーダーの伝え方に一つのヒントがあるのです。
多くの場合、リーダーは「何を」するのかを伝えても、「何のために」を伝えていることは非常に少ないのです。
『WHYから始めよ!―インスパイア型リーダーはここが違う』やTEDでの講演でも有名な、サイモン・シネック氏はプレゼンの場面でこう語っています。
人は「何を」ではなく、「なぜ」に動かされる
その講演の中で、サイモン氏は以下のような図を示し、「人は『何を』ではなく、『何のためにするのか』が明確に伝わらないと、自分が動くかどうかの判断をしない」と主張しています。
記事の最初に書いたような、
「今期の目標は、売上2億5000万だ!」
「今月は、新規開拓30件を目指そう!」
という目標だけでは、実は人は行動に移すことは非常に難しいのです。
チームのメンバーの中には、それでも意欲的に行動するメンバーがいるかもしれませんが、それは“たまたま”自分自身で「何のために」を考えることができるメンバーだったというだけのことなのです。
リーダーであるあなたは、チームのメンバーに常に「何のために」を語り、伝えていくことが求められるのです。
・人は感情や使命感によって、判断を下している。
先ほどのサイモン・シネック氏の図は「ゴールデンサークル」と呼ばれていますが、この図は脳を横に切った時の断面と対応しています。
一番外側の「WHAT」に対応するのが大脳新皮質、内側二つの「HOW」と「WHY」に対応するのが大脳辺縁系です。
大脳新皮質は合理的な判断をするのに対し、大脳辺縁系は感情や信頼、忠誠心を司っているのです。
「目的」は、「的(まと)」、つまり目指すべきゴールです。「目標」は、「標(しるべ)」、つまりゴールまでの道しるべということです。つまり、「なんのために」という思いが大切なのです。その思いを実現するための具体的な手段として、道しるべとしての目標があるということです。(原田隆史)
原田隆史先生は、上記のように「何のために」という目的の大切さを伝えられていますが、人は自分が「何のために」物事に取り組むかが明確になった時に、行動に移し、目標へ向かうことができるのです。
私も教師時代、最初は「目標」ばかり掲げていました。
「市大会総合優勝!」
「県大会に5人入賞!」
「全国大会に出場!」
など、
“何を”という目標ばかり掲げていたのです。
しかし、
それでは選手も成長せず、いつもやらされ感満載の練習だったのですが、目標と一緒に“何のために”という目的を考えるようになり、大きく変化しました。
「お世話になった両親に恩返ししたい!」
「チームの仲間に、勇気と希望を与えたい!」
など、目標は同じでも、目的は人それぞれ想いがあり、感情や使命感が動かされた時に、自主的に行動するのです。
リーダーは、その目的を明確にすることが重要であり、それによって、チームのメンバーの行動量が増え、結果として目標達成という成果に繋がっていったのです。
・リーダーは“何のために”を伝え続けることで、チームを動かす力となる。
「目的1番・目標2番」(原田隆史)
リーダーは「何のために」という目的を常に伝え続けなくてはいけません。
まずはリーダーが目的意識を持つことで、チームのメンバー一人一人が「何のために」という目的を考えるチームのムードが出来上がります。
ここで大切なのは、何度も何度も伝え続けるということです。
1回言えばいいだろうと思っているリーダーは非常に多いですが、それでは本気さも情熱も何も伝わりません。
まずはリーダーが本気の姿勢で何のために」という目的を伝え、自分自身で行動する。
ここからすべてが始まりますよ。