相手を”思いやる”ことから、全てははじまる。

2016年5月12日

・組織のムードを良い方向へ向かわせるには、ちょっとした気遣いが重要。

・相手のことを”思いやる”ことから、空気感は変わり始める。

 

組織のムードを良い方向へ向かわせるには、ちょっとした気遣いが重要

 

新年度も1か月が過ぎ、最初の良い意味でのピリッとした空気感も”ダレてきている”と感じているチームもあるのではないでしょうか。

GW明けからが、組織の本当の勝負になりますからね。

本日のブログは、組織のムードを良い方向へ向かわせるための、ちょっとした気遣いをお伝えします。

私が多くの組織に関わって気づくのは、コミュニケーションでのトラブルが非常に多いということ。

 

「仕事の進め方が分からない」とか、「具体的な方法が分かりません」という悩みでは無く、

「あの人の”言い方が気に食わない”」「どうして言ったことをやらないんだ」というような、コミュニケーションのトラブルが非常に多いのです。

 

非常に面白い気づきで、私が教育現場で15年間関わってきた問題や悩みと”ほとんど変わらない”のです。

子供も大人も、人間関係の悩みが一番難しいんですね。

 

もちろん、とても良好なコミュニケーションを取っているチームもあります。

このようなチームは訪問した瞬間から分かるのですが、非常に良い空気感が流れています。

 

変な緊張感や、嫌なギスギスした感じ、ダレたムードなどが全くなく、活き活きと全員が活動しているのです。

もちろん、成果も抜群です。

 

では、なぜこのような差がついてしまうのか。

やる気の差でしょうか。

 

実は上手く行っていないチームも、順調なチームも、個別にお話を聞くと、皆さん前向きで良い方ばかりです。

ビジョンもあり、「みんなが活き活き活動できるチームにしたい!」とどのチームのリーダーも答えられます。

だから、やる気に大きな差があるわけではないんです。

 

しかし、現状は運殿の差がある。

これはなぜなのか。

 

この結果は、チームの”ムード”がそうさせているのです。

皆さんはリーダーとして、できるだけ良いムードを創りたいですよね。

私が見ていて上手く行っているチームと、そうでないチームの大きな差は、”ある姿勢”にありました。

 

 

相手のことを”思いやる”ことから、空気感は変わり始める

 

チームを観察していると、あることに気付きます。

それは”矢印の向き”です。

上手く行っているチームでは、意識の矢印が”チームのみんな”なのです。

 

「仕事はどう?何かあったらすぐに言ってね」

「大変そうだね、何か手伝おうか?」

「今日は出張で行けないけど、何かできることがあれば言ってな!」

 

など、相手を気遣った行動や言葉が飛び交っているのです。

逆に、上手く行っていないチームは、意識の矢印が”自分”なのです。

 

「なんで俺ばっかり仕事をしなくちゃいけないんだ」

「お前のせいで、俺まで残業しなくちゃいけないじゃないか」

「休みだから連絡しないで」

 

など、自分が良ければそれでいいという行動や言動が飛び交っているのです。

この差は小さな差に見えるのですが、積もり積もって、巨大なムードを創り上げていくのです。

 

良いムードであれば、何事も順調に進み、成果も出ます。

悪いムードであれば、何をしても上手くいかず、成果も出ません。

 

だからこそ、”相手のことを思いやる”ことから、チームのムードは少しずつ良い方向へ変わっていくのです。

 

厳しい状況になると、人はどうしても自分のことばかり考えてしまいます。

そうでは無く、少し視線を上げて、周りの人を見てみましょう。

何か声をかけられる、助けてあげることはできませんか。

まずはリーダーである、あなたからチームのメンバーを思いやる行動をすること。

その結果、チームのメンバーも、同じように行動してくれるようになり、チームのムードは大きく変わっていきますからね。

 

小さく変えたら、大きく変わる。

「主体変容」が大切なのです。