部下のやる気を下げないために。リーダーが“やってはいけない”20個のクセ。

2016年10月17日

・チームのメンバーが“やってられないよ”とならないために、リーダーが知っておくべき20個のクセを紹介。

 

リーダーは無意識のうちに、以下のような行動を取って、チームのメンバーの「士気」を下げていませんか。

コーチングの神様と呼ばれる「マーシャル・ゴールドスミス」。

彼が、多くの名経営者と関わる中で、次のような行動が「部下のやる気を無くす」行動だとまとめている“20個”の行動(「コーチングの神様が教える「できる人」の法則)を、紹介します。

 

1.極度の負けず嫌い

部下のやる気を無くすリーダーは、なぜか部下と勝ち負けを競います。リーダーがすべきことは、部下と争うのではなく、チームをまとめ良い方向へ導くことなのですが、方向性を間違えています。

 

2.何か一言付け加えようとする

会議などで、部下が意見を言うと、わざわざそれに付け加えて自分の意見を言おうとします。単純にその人を認めることができないのです。

 

3.善し悪しの判断を下す

「それはいいね」「そうじゃないんだよ」など、上から“ジャッジ”ばかりするので、部下はリーダーの顔色ばかりを気にして行動するようになります。

 

4.人を傷つける破壊的なコメントをする

叱ることも、注意することも場面によっては必要です。しかし、事実に加えて、必要のない人格否定や、場合によっては過度のパワハラをするなど、指導が目的ではなく、ただ自分が上に立ちたいという思いが出てしまうのです。

 

5.「いや」「しかし」「でも」で文章を始める

常に、部下の意見に「いや、それはどうかな」「しかし、上手くいくのかね」など、反対意見から入るので、誰も意見を言わなくないムードになりますね。

 

6.自分がいかに賢いかを話す

自分がいかに知っているか、賢いかをアピールするのですが、部下のやる気にはほとんど関係ないばかりか、やる気を削がれてしまうのです。

 

7.腹を立てている時に話す

リーダーがすべきことは“冷静に行動する”ことですが、感情に任せて叱ったり、怒ったりしていては、部下はやる気を無くしてしまいます。

 

8.否定、もしくは「うまく行くわけないよ。その理由は…」と話す

どんな意見を伝えても、「それじゃあ上手く行くわけないな」など、否定されてしまうので、だったら意見を言わない方がいいなと考えてしまいます。

 

9.情報を教えない

自分だけ情報を知っていて、部下は知らないリーダーがいます。自分が優位に立ちたいという思いからそのような行動になってしまうのですが、情報は共有しなければ何の意味もありません。

 

10.きちんと他人を認めない

信頼されない、できないリーダーに共通しているのが、「人を認められない」ということです。人は認めてあげなくては成長しません。だから、このようなリーダーの元では、人が育たないのです。

 

11.他人の手柄を横取りする

失敗したら部下のせい、上手くいったら自分の手柄。これでは誰もやる気になりません。

 

12.言い訳をする

できない人ほど言い訳が多い。行動していないから、後ろめたい気持ちが言い訳に表れています。

 

13.過去にしがみつく

いつの話?という昔の栄光をいつまでも振りかざすので、若い部下はうんざりしてしまいます。

 

14.えこひいきをする

好き嫌いで、人を育てるので、真面目で優秀な人はやってられなくなるのです。

 

15.すまなかったという気持ちを認めない

「すまなかった」の一言が言えません。謝ったら負けだと思っているのかもしれませんが、その姿勢が器の小ささを感じさせます。

 

16.人の話を聞かない

自分が話すのは好きですが、人の話は基本聴いていません。

 

17.感謝の気持ちを表さない

“やってもらって当たり前”だと思っているので、感謝の気持ちがありません。「ありがとう」の一言があるかどうかが、チームのムードを大きく変えることが分からないのです。

 

18.八つ当たりする

自分の失敗や、イライラを部下に八つ当たりするので、不機嫌な時は誰も近寄りません。

 

19.責任回避する

普段はあーでもない、こーでもないとベラベラ話すのですが、大事な時になるといつの間にかいなくなっています。

 

20.「私はこうなんだ」と言い訳する

「分かってはいるんだけど、私はこういう人間だからね」と言って、大事なことをやりません。それを言われたら、誰も何も言えなくなってしまうので、ばからしくなってしまいます。

 

みなさん、いかがでしたか。

私も“気を付けなくては”と思う所も、やはりありました。
大事なことは、常に自分自身を見つめ、意識して行動していくこと。

自分自身に矢印を向け、「主体変容」することが何より大切ですね。

部下のやる気を下げるのではなく、チームが一丸となって行動できる“リーダー”として、ぜひ上記の記事を参考にしてください。