・メンバーに対して「やってもらって当たり前」だと思っていませんか。
・基準を下げることが、メンバーとの関係性を良好にする。
・指示ではなく、「お願い」にすれば、チームのムードは激変する。
・メンバーに対して「やってもらって当たり前」だと思っていませんか。
「基準を下げろ」
というタイトルを見て、「基準を上げろ」の間違いだと思った方もいるかもしれません。
もちろん、
リーダーは自分自身の行動や目標に対しては、“基準を上げる”“当たり前のレベルを高める”ことは、とても重要なことです。
ここでお伝えしているのは、「チームのメンバーに対する基準」についてです。
「もっと自分から気が付いてやってほしい」
「こんなこともできないのか」
など、大体どこに行っても同じような愚痴を、リーダーから耳にします。
実はここに大きな落とし穴があって、リーダーとメンバーが上手くいかないのは、「やって当たり前」だとリーダーが思っているからなのですよ。
当たり前だと思っているから、何事もイライラするし、罵倒したり、叱責ばかりが増えてしまう。
そうではなく、「今日もありがとう」という感謝や労いの言葉があってこそ、人は自主的に行動しようと思えます。
リーダーとメンバーとは、“立場の違い”だけであり、威張ったり、偉そうにしていいわけでは無いのです。
・基準を下げることが、メンバーとの関係性を良好にする。
リーダーは、メンバーが行動してくれるのが当たり前だと思っていてはいけません。
「何を伝えるかよりも、誰が伝えるか」
が大事だと、ブログでも何度もお伝えしてきましたが、結局“信頼関係”をいかに構築できるかによって、チームのメンバーの行動は変わっていき、ひいてはチームのパフォーマンスも向上していくのです。
メンバーが、仕事に取り組んでいてくれたら、
「今日もありがとう!」
「お疲れ様!」
など、労いの言葉を一言かけるだけでも、チームのムードは大きく変わっていきます。
チームのムードは「ありがとう」の数の多さで分かるのですが、パフォーマンスの高い職場では、「ありがとう」が多く飛び交っており、逆に低い職場では全くと言っていいほど、労いや感謝の言葉がないのです。
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『メンバーの行動量は“リーダーの関わり方”によって決まっている。』
http://team-vision.jp/blog/kakawarikata-272.html
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以前書いた記事の通り、リーダーである、あなたの言葉と行動によって、メンバーが主体的に行動するか、やる気が無く行動するかは決まっているのです。
・指示ではなく、「お願い」にすれば、チームのムードは激変する。
何かをしてもらうときも、言葉を変えることが大切です。
「Aさん、あそこの棚を整頓しておいて」
と指示や命令するのではなく、
「Aさん、通路側の棚を、整頓してもらえるかな?」
と、お願いにすると、受け取る側の気持ちも全く変わってきます。
お願いにしたら、“「嫌です」と言われないですか?”と心配する人もいますが、きちんと「信頼関係」ができていれば、“喜んで”行動してくれるものですよ。
「リーダーが言うことであれば、喜んでやります!」
という関係性を築かなければ、どんな勉強をしてもほとんど意味がないのです。
リーダーは、チームのメンバーのやってくれていることが「当たり前」だと思わず、労いや感謝の言葉、お願いするなど、正しく関わることで、チームのメンバーとリーダーの関係が良くなり、個人とチームのパフォーマンスが向上していくのです。