”裸の王様”にならないために、リーダーが持つべき”3つの視点”

2016年6月9日

・目標達成には”自分を客観的に見る”ことが不可欠

・多くの人は自分を過大評価している

・現状を客観的に見るための”3つの視点”

 

目標達成には”自分を客観的に見る”ことが不可欠

 

「どうも良いところまでいくのに、目標達成できない」

という相談を、最近多く耳にします。

「いつも同じようなことで躓き、上手くいかないんです」

一生懸命に頑張っているのに、”あと一歩”の壁を越えられずに悩んでいる人が、非常に多く見受けられるのです。

 

目標達成には、3つの段階があります。

 

①実現したい、手に入れたい未来を描く。

②客観的に自己分析をし、必要な行動やリソースを導き出し、ゴールへの道筋を立てる。

③ゴールにたどり着くまで、継続する。

 

この3つが、目標達成の段階になります。

実は、目標を達成するステップは非常にシンプルなのです。

 

まずは未来を描くことから始まるのですが、実は90%近くの人は”目標を持っていない”のだそうです。

これは驚く数字です。

 

人が成長して、成果を手に入れようと思えば、目標無くしてありえません。

しかし、なんと多くの人は、日々”何となく”過ごしてしまっているだとか。

もし、”まだ目標が無い”という方は、まずは目標を立てることから始めてくださいね。

 

この記事を読んでいて、ビジネスで頑張っている方、特にリーダーとして頑張ろうと思っている方であれば、目標は立てていることと思います。

問題はここからなのです。

 

皆さんは、客観的に自己分析をしているでしょうか。

 

目標を立てても、自己分析しないのでは、ナビに目的地を入れても、どこからスタートするのかが分からない状態と同じなのです。

ナビは”現在地”が分かるからこそ、どうやって目的地に行けばいいのかが初めて分かるのです。

 

GPSが壊れて、”現在地”が分からなかったら、案内のしようが無いですね。

ゴールがあり、現在地がある。

だからこそ、どうやってそこに向かえばいいのかがはじめて決まるのです。

 

いかに自分のことを客観的に知ることが大事か。

”現在地の重要性”を、皆さんも感じていただけたと思います。

 

多くの人は自分を過大評価している

 

ここで大切なのは、”多くの人は自分を過大評価している”ということ。

 

実は非常に興味深い、研究があるのです。

 

「あなたは平均よりも、運転が上手ですか?」

 

という質問を、一般のドライバーに行った結果があります。

この結果に、何と「70%」の人が「Yes」と答えているのです。

 

上手いか下手かでいえば、本来結果は「50%」前後に落ち着くのが平均だと思うのですが、そうはなりません。

これを「優越の錯覚」と言います。

人の心理というのは”自分はできているはずだ”と、思いこみやすくできているので、このような結果になるのです。

 

現状を客観的に見るための”3つの視点”

 

チームを率い、成長させ、成果へアプローチしたいリーダーは、自分を客観的に見ることが必要です。

過信したり、さらには慢心したりしていては、適切な行動を取ることができなくなります。

 

私は、師匠である原田隆史先生から、自分自身を見間違わない”見立て”のポイントを、以下のように教えていただきました。

・厳しい人の意見にも耳を傾け
・思考と行動は常に記録に残し
・結果は人のせいにしない
              (原田隆史・林檎の芯を見る)

 

 

耳の痛い、意見を言ってくれる師匠や先輩、親や仲間はいるでしょうか。

普段の行動は、日誌やチェック表で残しているでしょうか。

矢印を自分に向け、主体変容の気持ちで行動できているでしょうか。

 

私が常に気を付けているのは”裸の王様”になってしまうことです。

 

人は耳の痛い言葉を嫌います。

しかし、自分のことは自分よりも周りの方がよく知っているのです。

そして、人は自分のできていないところ、嫌なところを見ようとはしません。

だからこそ、”同じ失敗”を繰り返してしまうのです。

 

目標を確実に達成できるリーダーになろうと思えば、まずは自分自身を客観的に見ることが何より重要なのです。

皆さんも、自分自身を客観的にみる”3つの視点”を大切に、着実に目標を達成していきましょう!