・なぜ、期待できる”リーダー候補”が育たないのか
・人は期待するように育つ
・育成に対する流れが重要
・なぜ、期待できる”リーダー候補”が育たないのか
「次のリーダーが育たないから、なかなか楽にならないよ」
多くの場面で、こんな言葉を耳にします。
「なかなかリーダーが育たないんだ」
現代において、”リーダー育成”は企業の急務の課題になっています。
”リーダー候補が多くて困る”
という嬉しい悲鳴であればいいのですが、多くの場合は”誰をリーダーにしようか迷う”というものなのです。
では、これまで何もしてこなかったのでしょうか。
経営者の方などに聞くと、「研修やセミナーなどにも行かせているし、職場でも勉強会を開いている」と反論される方もいます。
確かに、現状を確認すると、研修やセミナーに参加したり、勉強会を開いてスキルやノウハウを向上させようと頑張っています。
でも、リーダーが育たない。
なぜ、こうなってしまうのでしょうか。
実は、人を育てるには”順番”があるのです。
その順番を無視しては、人を育てることは難しいのです。
・人は期待するように育つ
それでは、リーダーを育てようと思った時に、まずあなたがすべきことは一体何か。
それは、「理想とする人物像を明確にすること」です。
なぜ、リーダーが育たないのか。
それはやる気が無いわけでも、努力していないわけでもありません。
実は、”どんなリーダーになれば良いのかが分からない”からなのです。
人は”期待したように育つ”のです。
これをピグマリオン効果とも言いますが、まずはあなたが、どんなリーダーを育てたいのかを明確にすることが、何より重要なのです。
ゴールを決めずに、研修やセミナーに参加しても、思ったように人は育ちません。
どんな人材を求めているのかを明確にする。
「情熱があるリーダー」
では、まだまだ明確ではありません。
例えば、
「仕事の場面では、率先して行動し、前向きな発言でメンバーを鼓舞できる」
となって、はじめて“明確”なのです。
どんな行動がリーダーとしてOKなのか。
これを明確にすることが、何より大切なのです。
・育成に対する流れが重要
人材育成には流れが重要です。
①理想とする人物像を明確にする
②評価の基準を共有する
③理想の人物像になれる研修やOJTを構築する
の流れをしっかりと抑えているでしょうか。
特に大事なのは、”理想とする人物像を明確にし、先に評価基準を共有する”ということです。
どんな人材になってほしいのか、どのような行動が評価されるのかを”先に明確にする”ことが、人材育成の場面では非常に重要なのです。
「理想とする人物はこんな人材です。そのために、このような行動を取った人を評価します」
という説明を最初に行うことにより、メンバーは迷いなく行動に移すことができるのです。
リーダーが育たないのは、どこに向かえばいいのかが”不明瞭”だからです。
期待するリーダー像を明確にすることが、次世代のリーダーを育成する大きな鍵になりますからね。