・人は「不安」があると行動せず、「安心」すると自主的に行動に移す。
・リーダーは、メンバーを「安心」して活動できる環境にすることが、大切な仕事。
・「安心」させるとは、”未来を明確”にすること。
・人は「不安」があると行動せず、「安心」すると自主的に行動に移す。
「メンバーが自主的に行動してくれない」
そんな悩みを持っているリーダーは多いのではないでしょうか。
実は、自主的に行動できない理由の一つは「不安」にあるのです。
新入社員を例にとると分かりやすいですが、新しい環境に入ったばかりは、何がどこにあり、何をすればいいのか、周りにいる人も、名前もわからなければ、どんな役職かも分からない。
人は“分からない”というのは、とても恐怖を感じるものなのです。
そんな状況で、自主的に積極的に行動しなさいというのは、大変難しい。
逆に、
先輩社員は、やるべきことが分かっており、環境(場所ややるべきこと、人に関しても)も知っているので「安心」して行動に移すことができるのです。
「人は不安になると行動せず、安心すると自主的に行動に移す」
まずはこのことを、リーダーは知っておかなくてはいけません。
・リーダーは、メンバーを「安心」して活動できる環境にすることが、大切な仕事。
それではリーダーは、どうすれば良いのでしょうか。
リーダーがやるべきことは、「安心して活動できる環境を作る」ことが非常に大事です。
メンバー一人一人で見た時には、その人のやるべきことを明確にするということが非常に大切になってきます。
新入社員と先輩社員でパフォーマンスが違うのは、“やるべきことが明確になっているかどうか”の差なのです。
パフォーマンスが高い、先輩社員は一日の流れが、しっかりとイメージできているからこそ、目の前のやるべきことに集中でき、成果もあげられるのです。
例えば、
「出勤したら、職場の窓を開け、机の上を掃除する」
「来ているメールを15分チェックする」
「A社に持っていくプレゼン資料を家訓する」
「〇〇部長に、新規プロジェクトのアイデアを聞いてもらう」
など、
一日のやるべきことが、スタートから終わりまでしっかりと考えられているのです。
経験の浅い、新入社員などは、「今日は何をすればいいんだろう」「これは誰に聞いたらいいんだろう」と、常に考え、迷ってしまうので、どうしても行動に圧がかからないのです。
・「安心」させるとは、”未来を明確”にすること。
では、新入社員や経験の浅いメンバーはパフォーマンスは上げるにはどうしたらいいのか。
それは、「明確にする」ことが重要です。
具体的には、「書く」ことをお勧めします。
前日の終業時に、明日の予定を最初から最後まで書き出します。
それを、リーダーに見せて、チェックしてもらうのです。
その内容が問題なければ、「これでOK!明日も頑張ってな」と伝えれば、本人は朝から元気に安心して活動してくれるはずです。
もし、内容に修正点があれば、一緒に考え、アドバイスするべきところはしてあげればいいのです。
一番よくないのは、「明日のやるべきことはこれで良いのかな?」と、モヤモヤさせてしまうことなのです。
上記の写真は、私の娘の写真ですが、これは週末に来週の予定を考えているところです。
小学生になり、習い事なども増えて忙しい日々を過ごしています。
何となく目の前のことだけをこなしていると、“ただ忙しい”となっていまい、充実感も達成感も得られず、成果も生まれません。
ですので、なりたい未来から、一週間の予定を考え、「いつどこで、何をするか」を考えているのです。
これによって、やるべきことが明確になるので、安心して、日々の活動を進めていくことができ、目標へアプローチすることができるのです。
(余談ですが、これは娘がやりたいと言って、自主的に始めています)
ここで大切なのは、「まずは自分で考える」というところです。
人は、押し付けられても、自主的に行動することはありません。
そうでは無く、まずは自分で考えてみる。
その上で、リーダーとしてアドバイスをした方がいいところがあれば、質問などをして気づきを与えるといいのです。
「未来を明確にする」
リーダーは、メンバーの持っている力を最大限に発揮できるように、関わっていきましょう!