・スキル、ノウハウは大事だが、それだけでは成果は出ない。
・生活面で具体的に取り組むべき“3つの視点”
・継続することで力になっていく。
スキル、ノウハウは大事だが、それだけでは成果は出ない。
「心技体がそろうだけでは、そこそこ以上の成果は出ません。
実際、能力があり、器用な人が、
成果を出せずに悩んでいるケースもたくさんあります。
彼らは、知識を増やし、技術を高めようとします。
それだけに集中します。
しかし、原因は【生活】にあるのです。』
(原田メソッド 成功を引き寄せる4つの習慣 )
教師時代、
陸上競技部の生徒で、成果を出す生徒は、「生活」がしっかりしていた。
体格・能力に恵まれていても、生活が荒んでいる生徒は、
最初は良くても、やがて活躍できなくなっていく。
こんな生徒がいた。
小学生時代は、特に目標も無く、自分のやりたいように、「わがまま」に育ってきた生徒がいた。
陸上部に入り、リレーメンバなどで活躍。
しかし、故障や周りの成長もあり、メンバーから外されることも増えてきて、
彼女は、「リレーメンバーとして、チームに貢献する」という目標が、
“心から達成したい”という目標になった。
それから、家庭での風呂掃除は100日・200日を越えて連続して取り組み、
服装や、授業態度など、「生活態度」も大きく変わった。
その結果、記録も大きく伸ばし、リレーメンバーとして、
チームの優勝などに貢献してくれるようになったのです。
生活面で具体的に取り組むべき“3つの視点”
リーダーは、
目の前に見える活動だけでなく、
生活を指導することができることが“リーダーシップ”として、
一番の腕の見せ所。
「人格という土台の上に、能力発揮する」
これは、ビジネスやスポーツの世界でも同じ。
スキル・ノウハウはもちろん大事だが、
それを存分に発揮する、「土台」が無ければ意味がない。
具体的な取り組みとしては、
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・時を守り(時間を守る、終わりもきちんと、相手の時間も大切に)
・場を清め(整理整頓、掃除、しつけなど)
・礼を正す(挨拶、返事、感謝の言葉“ありがとう”など)
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の3つが大切。
これは、
「組織再建の3原則」
とも呼ばれていて、
この3つが出来ていれば、組織は間違いなく、良い方向へ進んでいくのです。
何か“おかしいな”と感じた時は、
この「組織再建の3原則」を徹底することが大事です。
継続することで力になっていく。
そして、
大事なことは、いかに“続けるか”ということです。
そのためには、
リーダー自ら取り組む「率先垂範」の姿勢がまずは大事。
その上で、
毎日“チェック”することがとても大事です。
チェックは、叱るために行うのではないのです。
チェックは“褒める”ために行うのです。
「今日もできていて素晴らしい!」
「きちんと整理整頓されているね」
など、
“あたり前”のことを、いかに褒められるかが、
リーダーシップの大事なポイントなのです。
その結果として、
チームの“あたり前のレベル”が向上し、
組織として成果も出せ、
メンバーがイキイキと前向きに行動できるチームになりますからね。
素晴らしいチームというのは、
“あたり前のレベルが高いチーム”
のことです。
リーダーとして、
「心技体」だけでない、
「生活」のアプローチを実践していきましょう。