「心技体」だけでは成果は出ない。大切なもう一つの“ポイント”とは

2015年1月10日

・スキル、ノウハウは大事だが、それだけでは成果は出ない。

・生活面で具体的に取り組むべき“3つの視点”

・継続することで力になっていく。

スキル、ノウハウは大事だが、それだけでは成果は出ない。

 

「心技体がそろうだけでは、そこそこ以上の成果は出ません。

実際、能力があり、器用な人が、

成果を出せずに悩んでいるケースもたくさんあります。

彼らは、知識を増やし、技術を高めようとします。

それだけに集中します。

しかし、原因は【生活】にあるのです。』

(原田メソッド 成功を引き寄せる4つの習慣 )

 

 

教師時代、

陸上競技部の生徒で、成果を出す生徒は、「生活」がしっかりしていた。

体格・能力に恵まれていても、生活が荒んでいる生徒は、

最初は良くても、やがて活躍できなくなっていく。
こんな生徒がいた。

小学生時代は、特に目標も無く、自分のやりたいように、「わがまま」に育ってきた生徒がいた。

陸上部に入り、リレーメンバなどで活躍。

 

しかし、故障や周りの成長もあり、メンバーから外されることも増えてきて、

彼女は、「リレーメンバーとして、チームに貢献する」という目標が、

“心から達成したい”という目標になった。

それから、家庭での風呂掃除は100日・200日を越えて連続して取り組み、

服装や、授業態度など、「生活態度」も大きく変わった。

その結果、記録も大きく伸ばし、リレーメンバーとして、

チームの優勝などに貢献してくれるようになったのです。

 

 生活面で具体的に取り組むべき“3つの視点”

リーダーは、

目の前に見える活動だけでなく、

生活を指導することができることが“リーダーシップ”として、

一番の腕の見せ所。

 

「人格という土台の上に、能力発揮する」

これは、ビジネスやスポーツの世界でも同じ。

スキル・ノウハウはもちろん大事だが、

それを存分に発揮する、「土台」が無ければ意味がない。

 

具体的な取り組みとしては、

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・時を守り(時間を守る、終わりもきちんと、相手の時間も大切に)

・場を清め(整理整頓、掃除、しつけなど)

・礼を正す(挨拶、返事、感謝の言葉“ありがとう”など)

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の3つが大切。

これは、

「組織再建の3原則」

とも呼ばれていて、

この3つが出来ていれば、組織は間違いなく、良い方向へ進んでいくのです。

 

何か“おかしいな”と感じた時は、

この「組織再建の3原則」を徹底することが大事です。

 

継続することで力になっていく。

そして、

大事なことは、いかに“続けるか”ということです。

 

そのためには、

リーダー自ら取り組む「率先垂範」の姿勢がまずは大事。

その上で、

毎日“チェック”することがとても大事です。

 

チェックは、叱るために行うのではないのです。

チェックは“褒める”ために行うのです。

 

「今日もできていて素晴らしい!」

「きちんと整理整頓されているね」

 

など、

“あたり前”のことを、いかに褒められるかが、

リーダーシップの大事なポイントなのです。

 

その結果として、

チームの“あたり前のレベル”が向上し、

組織として成果も出せ、

メンバーがイキイキと前向きに行動できるチームになりますからね。

 

素晴らしいチームというのは、

“あたり前のレベルが高いチーム”

のことです。

 

リーダーとして、

「心技体」だけでない、

「生活」のアプローチを実践していきましょう。