厳しい場面でリーダーが抑えるべき、関わりの極意

2016年2月19日

・リーダーは大事な場面ではいくつも指導してはいけない。

・啐啄の機(啐啄同時)といい、教育の理想の機会と言われる。

・そのためにも自分の「理念」を構築しておくことが重要。

 

リーダーは大事な場面ではいくつも指導してはいけない

 

リーダーとして、チームのメンバーが悩んでいる時、困っている時の関わる姿勢があります。

普段の順調な時などは、どのように関わってもそんなに問題では無いのですが、悩んでいる時などはポイントがあるのです。
ここで大事なことは、

「いくつも指導しない」

ということです。

 

結果が出ていない、上手くいっていない時などは、どうしても“あれもこれも”指導したくなってしまいます。

しかし、上手くいっていない時などは、何をして良いのか悩んでいる状態なので、“あれもこれも”伝えようとすると、さらに“混乱”させてしまうのです。

 

上手くいっていない、悩んでいるという厳しい状況では“指導は絞る”ことが何より重要です。

 

・啐啄の機(啐啄同時)といい、教育の理想の機会

雛が卵から孵化する時に、雛が内からつつく際、母鳥が外からつつく様を「啐啄の機(啐啄同時)」といい、転じて、理想の教育機会の比喩に使われます

 

人や組織が成長しようとしている時に大事なことは、あれもこれも教えようとしたり、伝えようとしないことが重要です。

“ここぞ”という場面では、“大事なことだけに絞って”伝えなくてはいけないのです。

 

しかし、多くの人は“あれもこれも”伝えようとしてしまいます。

そして、上手くいっていない状況がさらに悪化し、どんどん“ドツボ”にハマっていくのです。

 

上手くいっていない時は元気も無くなってしまいますし、状況もよくありません。

そのような状況では“ここぞ”という所にポイントを絞ることが重要なのです。
「一点突破、全面展開」

ここというポイントを絞り、そこから突破口を見つけていくという意識がリーダーには重要です。

 

そのためにも自分の「理念」を構築しておくことが重要

だからこそ、リーダーは普段からどんな人材を育てたいのかという「理念」が必要です。

 

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“軸をぶらさない”リーダーになるための「理念」作り

http://team-vision.jp/blog/?p=139

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こちらの記事でも書いているように、リーダーとしての思いを明確に形にし、常に意識して行動することが重要です。

思いを明確にすることで、リーダーとしての行動がハッキリとし、成長・成果につながります。
結果が出ていない、上手くいっていない厳しい状況では、リーダーは色んなことを伝えたくなってしまいます。

そこでいかに我慢して絞り切れるか。

啐啄の機(啐啄同時)を意識して行動していきましょう。