・「教育」とは信じて待つこと
・目に見える成果が出ていないからといって、成長していないわけでは無い。
・成長曲線とは。
「教育」とは信じて待つこと
「なかなか人が育たないんだよ」
多くの企業や組織に関わらせていただいて、”人材育成”について悩んでいる組織は非常に多いのだと感じます。
特に、”人手不足”の現代では、いかに入ってきた社員やスタッフを、育てられるかが大きな課題となっているのです。
しかし、上記の言葉の通り、上手く人が育っている組織は非常に少ないのが現状です。
もちろん、人が育っている組織もきちんとあります。
業界や年齢、性別など関係なく、上手く人が育っている組織と、そうでない組織に分かれているのです。
入ってくる方たちの能力に差があるわけでもありません。
では、なぜ人が育つ組織と、そうでない組織に分かれてしまうのか。
それは、”「待つ」ことができるかどうか”によって大きく左右されてしまうのです。
人は、「内発的動機付け」といい、自分でやろうとしないかぎり、成長は臨めないのです。
”誰かに言われたから”
など、周りからの指示や命令だけで行動している人は、一見行動しているように見えても、成長することは無いのです。
ちなみに、待つというのは何もしない訳ではありません。
粘り強く伝え続けたり、相手に考えさせたり、その人が”自分から行動する”きっかけをしっかりと与えることも大事なのです。
待つというのは、成果が出ないからと言ってすぐに諦めるということではないということです。
目に見える成果が出ていないからといって、成長していないわけでは無い。
数字や結果に表れないと、ビジネスの世界ではなかなか評価されないことも多いです。
しかし、目に見える成果だけがその人の成長ではありません。
目に見える成果はもちろん大事ですが、その人の内面的な成長(前向き・自信・自主的になど)をいかに認めてあげられるかが、人材育成の大きなポイントになるのです。
人は内面的な変化があり、その後目に見える成果として表れます。
「成果が出てないから、全く努力していない」
という姿勢ではなく、目に見えない部分もいかに認めてあげれらるかが、リーダーの大きな資質なのです。
成長曲線とは。
皆さんも目にしたことがあるかもしれませんが、上記の図が「成長曲線」と言います。
多くの人は努力した分だけ成果(成長)すると思っていますが(青線のグラフ)、実際はそうではなく、努力しても最初はなかなか成果が出ないのです。
その後、ある一定の時間を過ぎると「ブレイクポイント」(黄色の星)を迎え、一気に成長してくのです。
成果を出すには、多くのことを学んだり、経験していかなくてはいけません。
その知識や経験が実感が経ち、本人のものになった時に、ぐんぐんと成長していくのです。
チームをまとめ、人を育てられるリーダーになるために、「待つ」ことをぜひ意識してみてくださいね。
「教育とは、信じて待つこと」
です。