・チームには、3つの成長段階がある
・リーダーは、チームの現状を見極めてアプローチを変える必要がある
・チームには、3つの成長段階がある
チームとは、
「ビジョンや目的に対して思いを一つにして集まった組織」
を指しますが、
このチームの成長過程には“段階”があるのです。
私が師事している「原田隆史」先生は、
私たちは、社会で生活していく中で、意識的或いは無意識的に常に何かの集団に所属しています。 最も身近な集団は「家族」です。「職場」「サークル活動」「クラブ活動」「勉強会」「地域のソフトボールチーム」・・・。 大小を問わず、集団には原則的に成長段階があります(中略)以上の観点を持ち、日々、自らが所属する「集団」を見れば、さまざまな対応策や、自分の役割といったものが見えてくるはずです。
と仰っており、
チームが成長する過程では、「帰属」⇒「自己主張」⇒「協力」の3つの段階があります。
リーダーは、この成長段階を見極めて指導する必要があるのです。
・リーダーは、チームの現状を見極めてアプローチを変える必要がある
リーダーは、3つの成長段階を見極め、適切なアプローチが必要です。
1.帰属
まず
チームは「帰属」という段階からスタートします。
この段階では、
ユニフォームをそろえたり、チームのキャッチフレーズを決めたり、
同じポーズを意識することで、
「チームに所属しているという気持ち」
を、育てることが大事です。
「私はこのチームにいていいんだ」
「このチームにいると、楽しい!」
という所属していることが気持ち良いと感じる段階が、
この帰属段階となります。
私も、教師時代に陸上競技部を指導していた際に行ったことは、
・Tシャツをそろえる
・キャッチフレーズを考える
・応援を考えて、みんなで一斉に行う
など、チームの一体感を作ることを、まずは意識したのです。
この「帰属」の段階が終わると、チームは次の段階に進みます。
2.自己主張
このチームにいても安心だと思うようになると、各自が、自己主張を始めます。
人は、不安があると行動しませんが、安心すると行動に移すようになります。
ですので、
自己主張できるということは、チームのメンバーが安心している証拠でもありますが、
ともすると、わがままとか、勝手に見える言動が増えてきます。
「私は、○○だと思う!」
「いや、こちらの意見が良いはずだ!」
などという、意見のぶつかり合いが見られることも増えてきます。
ここがリーダーの正念場で、焦って対応してしまってはいけません、
チームが成熟していく上では、このようなぶつかり合いは必要不可欠なのだと知っておくことが、まずは大切なポイントです。
もちろん、
いじめや人を貶めるような言動はしないように注意しなければいけません。
この段階では、
「自分はこうしたい!」
という思いは強いのですが、
「あなたはどう思いますか?」
という、相手を思いやる気持ちが足らなくなっているのです。
この段階で、
リーダーは、一つ一つの事柄に真摯に向き合い、解決していく過程を通じて、
「チームとしての、あるべき姿や価値観、ルールなど」
が明確になっていくのです。
自己主張による、意見のぶつかり合いは、チームを成熟させるための大事な現象なのです。
3.協力
ここを越えると、「協力」という段階に入ります。
ここの段階に来ると、お互いの価値観を認め合い、
長所で短所をサポートするようになることで、チームの成果が、大きく現れるようになります。
言うべきことは、きちんと伝え、
聞くべきことはしっかりと耳を傾ける。
そして、お互いを認めあう。
このような正しい「文化」が成熟していきます。
チームのメンバーが、感謝の気持ちを持ち、
お互いに認めあうことで「自己肯定感」が高まり、さらに成果へアプローチできる集団になっていくのです。
リーダーは、チームの成長段階を見極め、適切なアプローチをしていくことで、自立したチームに成長させることが大切です。