・リーダーは“スーパーマン”である必要は無い。
・“何のための”リーダーなのか。
・相談することで、メンバーの士気も高まる。
リーダーは“スーパーマン”である必要は無い。
「全部自分でやらなくては」
そう思っているリーダーは、とても多いのではないでしょうか。
私の所へ学びに来てくれるリーダー達も、皆さん多くのことをやろうとして疲弊している人も多いです。
しかし、
そもそも全部自分でやる必要があるのでしょうか。
「率先垂範」は、もちろんリーダーとしてとても重要な姿勢です。
ただ、率先垂範とは、“全部を自分一人でやる”という意味ではありません。
当たり前ですが、リーダーとは、チームの力を最大限に発揮させることが役割であり、一人で全部行ってしまうのであれば、そもそもチームのメンバーが必要ないのです。
まずはリーダーであるあなたに求められていることを、考えることから始まります。
“何のための”リーダーなのか。
リーダーは、チームの力を最大限に発揮させることが一番大事なことです。
だからこそ、自分で多くのことを抱え込んではいけないのです。
中には、リーダーだから“何でもできないと”と、周りの目を気にしている人もいるかもしれません。
もちろん、リーダーは尊敬されることは大事なことですが、それがゴールでは無いということです。
極論すれば、尊敬されていなくても、チームのメンバーが活き活きと活動し、成果を出してくれればいいのです。
リーダーとは、いかにチームのメンバーに気持ち良く活動してもらうかがポイントです。
私も若いころは“何でもできてカッコイイ”と思われたい一心で、全てを学び、全てを自分でやろうとしていました。
結果どうなったかというと、いつも忙しくなり余裕もなくなって、トラブルが起きると、にっちもさっちもいかなくなってしまうのです。
成果も上がらず、トラブルばかり。
「これではまずい」
と思い、大きくやり方を変えたのです。
そこで、私がどうしたかというと、“自分がしなくても良いことはできるだけしない”というスタンスに変えたのです。
例えば、
陸上競技の指導であれば、私より上手な指導者は沢山います。
その指導者に来てもらって指導してもらうのです。
あるいは、
上級生に下級生を指導させたりなど、自分でなくても良い活動は、できるだけ任せるようにしたのです。
それによって自分に余裕ができるので、私は一番重要な“チームのメンバーが気持ち良く活動してもらう”ということに注力するようにしたのです。
悩んでいる選手がいれば声をかけたり、疲れている時にはムードを高める声かけをしたり、自分が一番大事だと思うところに全力を注ぐようにしたのです。
それによって、チームは活性化し、愛知№1、名古屋№1を連発できるチームになっていったのです。
相談することで、メンバーの士気も高まる。
周りに助けてもらうと
“「あの人、たいしたことないんじゃないか」と思われませんか?”
という質問や不安を耳にします。
それでいいんですよ。
リーダーは、みんなから尊敬されることが仕事ではなく、チームのメンバーが活き活きと活動してもらう場を作ることが仕事なのです。
そのために、効果のある具体的な取り組みをお伝えしますね。
それは、「相談する」ってことです。
リーダーは相談してはいけないと思っている人も多く、相談が苦手だというリーダーも多いみたいです。
しかし、「相談する」ことで、チームのムードは大きく変わりますからね。
そもそも残念なことですが、リーダーが感じている悩みや不安って、チームのメンバーはほとんど感じていないのですよ。
それは“立場が違う”から仕方がないことなのです。
別に、冷たいわけでも、あなたのことを嫌いなわけでもないんですね。
単純に、立場の違いからくる情報量や見える景色によって仕方のないことなのです。
だから、ひとりで 「なんでわかってくれないんだ」と悩んでいても仕方がないんですよ。
そうでは無く、「こんなことで困っているんだ」と相談することが何より大事なことなのです。
なぜかというと、人は“認められる”ことが嬉しいものです。
その中でも“頼りにされる”というのは、とても嬉しい関わりなのです。
相談されるということは、「頼りにされている」ということなので、チームのメンバーは一生懸命に頑張ってくれるはずですよ。
皆さんが思っている以上に、チームのメンバーは能力も意識も高いですからね。
ただ、何をして良いのか、どうすればいいのかが、相談されないので分からないんですよ。
ぜひ、リーダーは、悩んでいることをチームのメンバーにオープンに相談してみてください。
そこから、一歩が始まりますからね。