・何でも足並みを揃えればいいわけではない。
・揃え方には“コツ”がある。
・良い組織は「長所発揮」がポイント。
何でも足並みを揃えればいいわけではない。
「みなさん、足並みを揃えましょう」
良く、組織などで口にされる言葉ですが、一見大切そうに見えますよね。
しかし、正しく「足並みを揃えることができている」組織はほとんどないのが現状。
実は組織を活性化しようと思えば、何でも「足並みを揃えてはいけない」のです。
多くの場合「足並みを揃えることで」“チームのパフォーマンスは下がってしまっている”ことがほとんど。
「え、そんなばかな?!」と思うかもしれませんが、これが実情なのです。
では、一体どうすれば良いのか。
その視点をお伝えします。
揃え方には“コツ”がある。
「足並み」の揃え方には“コツ”があります。
これは、「2つのライン」を設定するという事です。
何でもかんでも揃えるのではなく、揃えるための2つのラインを提示することが重要なのです。
一つは「最低ライン」
これは、“チームのメンバーであれば、絶対にやりましょう”という線引き。
もうひと
私の事例でお伝えします。
教師時代、私は「学級通信」をほぼ毎日発行していました。
それは、私は大切だと思って、生徒たちのために発行していたのです。
もちろん、これが正解かどうかは分かりません。
そんなある日。
職員のリーダーの方に呼び出されました。
「先生、足並みそろえませんか?」
どういうことかというと、私だけ発行数が多いのは問題がある。
だから、みんなで“週1回”とか、“月1回”に揃えたらどうか?という提案なのです。
一見すると、筋が通っているように感じますが、一生懸命に取り組みたい私にとってはあまり納得の行く提案ではありません。
結局は自分のペースでその後も学級通信を発行していましたが、このような取り組みはどこにでも見られるのではないでしょうか。
・良い組織は「長所発揮」がポイント。
メンバーが活き活きと活動し、成果を出すチームに共通するポイントの一つに「長所発揮」があります。
その人の「長所」を存分に発揮してもらうことで、チームに貢献してもらうのです。
人は長所発揮している時が一番楽しく、充実感を感じます。
また、長所ですので、比較的早く、簡単に成果を出すことができます。
お互いが長所を発揮し、それを認め合い、チームの成果に貢献していく。
これこそが、これからの時代に求められる、チームのあり方なのです。
原田隆史先生に教えられた“足並み”の揃え方は「二線指導」というものでした。
「チームとしてやるべきこと(最低ライン)はやる。
長所はどんどん発揮して活躍してもらえばいい」
「最低ライン」はもちろん揃えますが、“長所発揮に関しては、どんどんやりなさい”という学びを知って、とても納得したのを覚えています。
皆さんの組織はいかがでしょうか。
チームのメンバーが長所発揮できる関係を、ぜひ構築してください。