“振り返り”が、リーダーシップを加速する。

2015年12月1日

・振り返りが成長を加速する

・ふり返りの4つの視点

・振り返りの3ステップ

 

振り返りが成長を加速する

 

2015年も残り1か月となりました。

この一年を振り返っていかがでしたか。

 

人が成長する際には「振り返り」が欠かせません。

 

目標を立て、行動し、結果が出ます。

ほとんどの人は、終わったことで安心してしまいますが、重要なのはその後の“振り返り”なのです。

 

何ができていて、何ができていないのか。

どこを改善すれば、次につながるのか。

 

この“振り返り”の過程に大きな“気付き”があるのです。

 

人は、“気づき”によって行動が変わります。

誰かに言われたからとか、指示されたではなく、自分自身で気づいた時に大きく行動が変わるのです。

 

だからこそ、“振り返り”を行うことで、気づきを集め、自分の成長を加速して言うことが重要です。

 

一年の終わりだけでなく、毎月、毎週、毎日など、頻度を増やすことで、成長がどんどん加速しますからね。

 

ふり返りの視点

 

では、どのように振り返ったらいいのか。

これは「心・技・体・生活」の4つの視点を考えることが重要です。

 

私は師匠である原田隆史先生(http://harada-educate.jp/)に、

“ハイパフォーマーは「心・技・体・生活」の総合力で勝負している”(原田隆史)

と教えていただきました。

 

心は、やる気、元気などのメンタル面。

技は、スキル、ノウハウなど技術面。

身体は、健康、体力などの身体の面。

生活は、仕事や学業以外のプライベートな部分。

 

この4つの要素によって、人のパフォーマンスは成り立っているのです。

 

素晴らしい技術があっても、やる気が無ければ成果は出ませんし、逆にやる気が素晴らしくても、技術が未熟であれば、成果はやはり出ません。

体調が悪くても難しいし、生活面がだらしなくても難しい。

 

どこか一つだけで人はパフォーマンスを発揮しているのでは無く、総合力で勝負するという意識がとても重要なのです。

 

振り返りのステップ

 

ではここで、どのようにふり返るかをお伝えします。

 

1.最高の一日と最低の一日

 

1年の振り返りであれば、まずは最高の1日、最高の出来事を思い出してみてください。

今度は逆に、最低な一日、最低な出来事を思い出してみて下さい。

一つだけでなく、複数あってもOKです。

 

2.「心技体生活」の分析

 

その1日、出来事の際のご自身の「心・技・体・生活」の状態はどのようになっていたでしょうか。

“良かった点”と“悪かった点”について書き出してみてください。

 

例えば、良かった点であれば、

「目的・目標意識が明確だった」

「分からないことについては、先輩に事前にヒアリングできていた」

「疲れも残さず、規則正しい生活ができていた」

逆に、悪い点では、

「やる気がなかった」

「必要な知識が学んでいなかった」

「風邪を引いて体調が悪かった」

など、思いつくままに書き出してみてください。

 

3.今後へ活かす

 

振り返りで大事なことは、気づきを次に活かすということです。

良かった点については、意図的に再現できるようにしていきましょう。

 

「目的・目標意識が明確だった」ことで、集中して成果を出せたのであれば、何かに取り組む際には、必ず目的・目標を立ててからスタートするようにするという工夫が重要です。

 

逆に、悪かった点は予測して、回避できるようにしましょう。

「必要な知識が学んでいなかった」ことで、失敗したのであれば、物事をスタートする際には、必ず上司や先輩にやるべきことを確認してもらい、技術などで足りない部分はフォローしてもらう、または自分で学ぶようにしていきましょう。

 

振り返りを効果的に行うことで、成長の速度を飛躍的に伸ばすことができます。

失敗が悪いわけではなく、それを次にどう活かすか。

上手くいったことを、どう再現するか。

ここが大事なポイントになりますよ。

 

「振り返りを制する者は、人材育成を制す」

ですからね!