・振り返りが成長を加速する
・ふり返りの4つの視点
・振り返りの3ステップ
振り返りが成長を加速する
2015年も残り1か月となりました。
この一年を振り返っていかがでしたか。
人が成長する際には「振り返り」が欠かせません。
目標を立て、行動し、結果が出ます。
ほとんどの人は、終わったことで安心してしまいますが、重要なのはその後の“振り返り”なのです。
何ができていて、何ができていないのか。
どこを改善すれば、次につながるのか。
この“振り返り”の過程に大きな“気付き”があるのです。
人は、“気づき”によって行動が変わります。
誰かに言われたからとか、指示されたではなく、自分自身で気づいた時に大きく行動が変わるのです。
だからこそ、“振り返り”を行うことで、気づきを集め、自分の成長を加速して言うことが重要です。
一年の終わりだけでなく、毎月、毎週、毎日など、頻度を増やすことで、成長がどんどん加速しますからね。
ふり返りの視点
では、どのように振り返ったらいいのか。
これは「心・技・体・生活」の4つの視点を考えることが重要です。
私は師匠である原田隆史先生(http://harada-educate.jp/)に、
“ハイパフォーマーは「心・技・体・生活」の総合力で勝負している”(原田隆史)
と教えていただきました。
心は、やる気、元気などのメンタル面。
技は、スキル、ノウハウなど技術面。
身体は、健康、体力などの身体の面。
生活は、仕事や学業以外のプライベートな部分。
この4つの要素によって、人のパフォーマンスは成り立っているのです。
素晴らしい技術があっても、やる気が無ければ成果は出ませんし、逆にやる気が素晴らしくても、技術が未熟であれば、成果はやはり出ません。
体調が悪くても難しいし、生活面がだらしなくても難しい。
どこか一つだけで人はパフォーマンスを発揮しているのでは無く、総合力で勝負するという意識がとても重要なのです。
振り返りのステップ
ではここで、どのようにふり返るかをお伝えします。
1.最高の一日と最低の一日
1年の振り返りであれば、まずは最高の1日、最高の出来事を思い出してみてください。
今度は逆に、最低な一日、最低な出来事を思い出してみて下さい。
一つだけでなく、複数あってもOKです。
2.「心技体生活」の分析
その1日、出来事の際のご自身の「心・技・体・生活」の状態はどのようになっていたでしょうか。
“良かった点”と“悪かった点”について書き出してみてください。
例えば、良かった点であれば、
「目的・目標意識が明確だった」
「分からないことについては、先輩に事前にヒアリングできていた」
「疲れも残さず、規則正しい生活ができていた」
逆に、悪い点では、
「やる気がなかった」
「必要な知識が学んでいなかった」
「風邪を引いて体調が悪かった」
など、思いつくままに書き出してみてください。
3.今後へ活かす
振り返りで大事なことは、気づきを次に活かすということです。
良かった点については、意図的に再現できるようにしていきましょう。
「目的・目標意識が明確だった」ことで、集中して成果を出せたのであれば、何かに取り組む際には、必ず目的・目標を立ててからスタートするようにするという工夫が重要です。
逆に、悪かった点は予測して、回避できるようにしましょう。
「必要な知識が学んでいなかった」ことで、失敗したのであれば、物事をスタートする際には、必ず上司や先輩にやるべきことを確認してもらい、技術などで足りない部分はフォローしてもらう、または自分で学ぶようにしていきましょう。
振り返りを効果的に行うことで、成長の速度を飛躍的に伸ばすことができます。
失敗が悪いわけではなく、それを次にどう活かすか。
上手くいったことを、どう再現するか。
ここが大事なポイントになりますよ。
「振り返りを制する者は、人材育成を制す」
ですからね!